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USBにも、高速転送が可能な高速USBメモリと呼ばれる製品も存在します。
今回レビューするトランセンドの「JetFlash 930C」も、速度に優れたUSBの1つ。
こちらは最大読み出し速度420MB/s、最大書き込み速度400MB/s。
さらにはUSB Type-AとType-Cの両方に対応しています。
当記事では実際にPCやAndroidスマホを使い、データコピー時の速度性能も検証。
実測とベンチマークを行い、画像や動画でのコピー速度も確認してみました。
高速な一方、大容量の連続コピーで速度低下もあり、使用方法に工夫も必要な面も。
JetFlash 930Cの特徴を紹介しつつ、リアルな使用感も詳しくレビューします。
トランセンド「JetFlash 930C」の特徴と仕様

トランセンドの「JetFlash 930C」は、高速転送が魅力のUSBメモリ。
最大読み込み420MB/s、最大書き込み400MB/s対応。
USB Type-A・Type-Cの両方を搭載し、PCやスマホなど幅広く利用できます。
JetFlashシリーズの中でも、930Cは高速転送とデュアルコネクタが特徴のモデル。
ここでは、JetFlash 930Cの特徴や仕様、容量・対応OSなどを詳しく紹介します。
PC・スマホ対応の高速USBメモリ

下記はJetFlash930Cの主な特徴です。
- 読み書きともに高速なUSBメモリ
- USB Type-A・Type-Cに対応したデュアルコネクタ
- 3D NAND採用の高耐久モデル
JetFlash 930Cは、「最大読み込み速度420MB/s」。
「最大書き込み速度400MB/s」を公称値とする高速USBメモリ。
一般的なUSBより高速転送が可能で、容量の大きいデータを扱う用途に向きます。
特に短時間の大容量ファイルのコピー時に、特に速度を発揮しやすい性能。
実際の転送速度については、後ほどファイルコピーやベンチマーク検証で紹介します。

本体の両端にUSB Type-AとType-Cのコネクタを搭載。
PCだけでなく、Type-C対応のスマートフォン等でも利用できます。
1本のUSBで、異なる端子を搭載した機器に柔軟に対応できるのが便利です。
さらにJetFlash 930Cでは、3D NANDフラッシュメモリを採用。
これにより、大容量化や高耐久性等のメリットを実現しています。
トランセンド公式では、「一般的なTLC搭載USBメモリと比較し10倍の耐久性がある」と紹介してます。
「JetFlash 930C」の製品仕様
下記はJetFlash 930Cの製品仕様です。
| 製品名 | Transcend JetFlash 930C |
|---|---|
| 容量・型番 | 128GB(TS128GJF930C)/256GB(TS256GJF930C)/512GB(TS512GJF930C) |
| インターフェース | USB 3.2 Gen 1(USB 5Gbps) |
| コネクタ | USB Type-A/USB Type-C |
| 最大転送速度 | 読み出し:420MB/s/書き込み:400MB/s |
| フラッシュメモリ | 3D NAND |
| 対応OS | Windows/macOS/Android/iOS・iPadOS/Linux/ChromeOS |
| サイズ・重量 | 71.3 × 20 × 7.8mm/11g |
| 保証期間 | 5年 |
JetFlash 930Cには、「128GB・256GB・512GB」の3つの容量バリエーションが用意されてます。
公式スペック上では、容量以外に性能差はありません。
またType-A/Type-Cの同時使用は不可なので、その点は注意です。
今回は、128GBモデルを購入してみました。
当記事ではこちらを使用し、検証とレビューを行っていきます。

対応OSはWindows、macOS、iOS、iPadOS、Android等。
PCだけでなく、スマートフォンやタブレットでも利用できます。
JetFlashシリーズには、同じく高速転送に対応したJetFlash 920等もあります。
シリーズ内で比較すると、930Cは高速とデュアルコネクタが特徴のハイグレードタイプ。
トランセンド「JetFlash 930C」を使ってみる

ここからは「JetFlash 930C」を実際に使い、使用感を確認します。
デザインやコネクタ等をチェックしつつ、コピー速度を検証。
今回はPC・androidスマホで動画・画像ファイルをそれぞれコピー。
さらにはベンチマークテストも行い、どれぐらい速度性能があるか確認します。
JetFlash 930Cの外観・サイズ感

改めて、JetFlash 930Cのデザインをチェック。
サイズは71.3 × 20 × 7.8mm。
USBメモリとしては、標準的ともいえる範囲に思えます。
手持ちのUSBと比べると、少し長めで極わずかに薄いデザイン。
上品なゴールドがオシャレですね。

両端のコネクタはキャップ式。
キャップの取り外しは、緩すぎず固すぎずでちょうど良い。
Type-AとType-Cでキャップデザインが異なる為、装着時は間違いに注意ですね。
PCでのコピー速度を実測

まずはPC環境でのコピー速度を実測します。
私のPC環境は「NEC lavie n1585 eal」、USBポートは「USB 3.0(5Gbps)」。
今回は下記の動画・画像ファイルを用意し、それぞれの速度を測定します。
- 動画:5GB×4ファイル=合計20GB
- 画像:640ファイル=合計820MB
※上記ファイルを1つのフォルダに保管してのコピーです
実際のコピー項目は上記+1個となります
動画ファイル(PC⇒USB)のコピー速度

まずは、「5GB×4=合計20GB」の動画ファイルをPCからUSBにコピーします。
コピー完了までにかかった時間は1分24秒。
時間から単純計算すると、平均速度は約238MB/s。
私の体感では、コピー中は270MB/s程度で推移する事が多めでした。

長時間繰り返しコピーしていると、速度低下があった
ただ2回目以降は、60~90MB/s程度に低下する事も見られました。
大容量ファイルの連続コピーでは、速度低下もある様子。
速度は時間経過で改善。
連続使用を避けた方が、コピー速度の維持に繋がった事も伝えておきます。
画像コピー(PC⇒USB)のコピー速度

続いて、640ファイル=820MBの画像データもコピーしてみます。
コピー完了までにかかった時間は約17秒。
時間から単純計算すると、平均速度は約48MB/s。
動画よりデータ量が少ないため、コピー自体は短い時間で終わりました。
ただ平均速度だけみると、低下した形となります。
「小容量の多数のデータ」と「大容量の少数のデータ」と見て比較すると、面白いですね。
後者の方が、速度が出る事も分かります。
ベンチマークソフトで転送速度を確認
ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」で、JetFlash 930Cの転送速度を測定しました。
JetFlash 930Cのメーカー公称値は、「最大読み出し420MB/s」「最大書き込み400MB/s」。
これを踏まえ、実際のベンチマーク結果を確認してみましょう。

| 項目 | 動画データ (約20GB・4ファイル) | 画像データ (約820MB・640ファイル) | ||
|---|---|---|---|---|
| Read | Write | Read | Write | |
| SEQ1M Q8T1 | 404MB/s | 401MB/s | 454MB/s | 397MB/s |
| SEQ1M Q1T1 | 153MB/s | 340MB/s | 414MB/s | 373MB/s |
| RND4K Q32T1 | 13MB/s | 27MB/s | 21MB/s | 26MB/s |
| RND4K Q1T1 | 2MB/s | 19MB/s | 13MB/s | 18MB/s |
ベンチマークでは、公称値に近い400MB/s前後の速度が確認できています。
概ね性能通りの結果と言っても良い値ですね。
ベンチマークでは、測定条件やデータにより結果にばらつきがあります。
あくまで参考値となりますが、高速USBメモリといって差し支えない結果となりました。
ただ動画のコピー速度が平均238MB/sだったように、実際の速度は上記と異なります。
これはファイル容量・数、PC側のストレージ等、様々な要因が速度に影響するため。
JetFlash 930Cに限らず、他のUSBメモリ等でも同様です。
androidスマホのコピー速度

さらに、androidスマートフォンでのコピー速度も検証。
スマホではベンチマーク行わない代わりに、読み込み速度(USB⇒スマホ)も検証します。
用意した環境は下記。
- AQUOS sense8(USB 3.2 Gen 1)+Files by Google
- 動画(1GB、1ファイル)
- 画像(820MB、640ファイル)
スマホへの負荷も考え、動画は約1GBを1つの形に変更。
画像については、PCと同様のファイルを用いてコピーしてみます。

約1GBの動画データでは、スマートフォンへの書き込み・読み出しともに約50秒。
単純計算で約20MB/s。

約820MBの画像データでは、読み出しが約30秒(約26MB/s)。
書き込みが、約31秒(約27MB/s)となりました。
PCと同じくUSB 3.2 Gen 1環境でのコピーでしたが、速度は遅くなりましたね。
今回のスマホ・PC環境では、スマホの方が転送速度が落ちる結果となりました。
比較をするなら、他USBのスマホ使用時と比べると、性能を理解しやすいでしょう。

ちなみに同じくスマホ対応のUltra Dual Drive Goだと、動画コピーが約1分9秒。
大きな差はないものの、JetFlashの方が速い結果となりました。
トランセンド「JetFlash 930C」の使用レビュー

ここからは、トランセンド「JetFlash 930C」の使用レビューに移ります。
最初に大まかな感想からお伝えします。
- 高速USBメモリを実感できる転送速度
- 大容量ファイルの長時間コピー時は速度低下がある
- Type-A・Type-C両対応で使い勝手が良い
高速USBメモリといって問題ない、速いコピー速度。
PCだけでなくスマホでも使える対応機器の幅広さが魅力。
ただし大容量データの連続コピーはやや苦手なのが玉に瑕。
速度低下が無い範囲であれば、速くて快適なUSBとして活躍できます。
速度低下が起こる容量・時間等が明確でなく、少し評価が難しい一面も。
レビューでは、「自分の環境ではこうだった」という内容が含まれる点はご了承ください。
【良かった点】高速転送とデュアルコネクタ

トランセンド「JetFlash 930C」で良かった点は下記。
- USBメモリとしては高速
- Type-A・Type-C両対応で使い勝手が良い
- キャップ式でコネクタ部をしっかり保護

JetFlash 930Cのメリットは、やはり転送速度。
CrystalDiskMarkでは400MB/s前後のシーケンシャル速度を確認。
実際の20GB動画コピーでも、約238MB/sという実効速度を記録しました。
一般的なUSBメモリより高速なモデルを探している方には、候補にしやすい性能。
特に大容量の動画のコピー時等では、転送時間を短縮しやすいのがメリットです。

Type-AとType-C端子を搭載しており、PCとスマホでUSBメモリを使い分けられます。
別途変換アダプターを用意する必要がなく、「PCではType-A、スマホではType-C」と気軽に使い分けられるのは、デュアルタイプならではの便利ポイント。
またデュアルコネクタながら、キャップ式でコネクタ部をしっかり保護できます。
普通の事の様ですが、デュアルタイプではコネクタが露出するタイプもあります。
耐久性の確保にも繋がりますし、気になる方には嬉しいポイント。
【気になる点】使用方法により速度低下が起こる事がある

気になった点は下記。
- キャップレスに慣れていると、キャップの着脱が少し面倒
- 大容量・連続書き込みでは速度が低下する
- スマホメインで使用するには少し大きい

購入前に理解しておきたいのは、大容量の連続書き込み時に速度低下する可能性がある点。
動画コピー時は、始め270MB/s程度で推移した速度も、2回目は60~90MB/s程まで低下。
長時間のコピーでは、所謂キャッシュ切れに近い挙動を確認しました。
USBやSSDには、コピーを高速化するSLCキャッシュという仕組みがある製品がある。
コピー中にそのキャッシュ容量を使い切ると、速度が低下してしまう。
JetFlashを含め、多くの製品ではキャッシュの方式や容量は公開されてません。
そのため今回の挙動がキャッシュに関係するものか等、原因を断定する事はできません。
ただトランセンド公式も、書き込み速度が落ちる事がある事は認識してる様子。
※参考「トランセンド(書込みスピードが遅いJF910/920/930Cのリカバリ方法を教えてください)」

少し再検証しましたが、40GBの動画コピー時には20GBを超えたあたりで速度低下が発生。
この状況だと、画像コピーに切り替えても24MB/s程度まで速度が落ちました。
少し時間を空ければ、速度低下は改善します。
結果から分かるのは、長時間の高速コピーを継続する事は得意でないという事ですね。
大容量の動画を、何本も繰り返しコピーする用途には不向きと言えますね。

後は先に小型USBを使ったが故の感想ですが、スマホメインで使用するには少し大きめ。
従来型USBの形状では、差し込みにくさや接続時に少し邪魔に感じる可能性もあります。
使用中の衝撃リスクも考えると、小型USBよりスマホでは使用しにくいかもしれません。
またキャップ式で安心と言いましたが、キャップレスに慣れると少し面倒にも感じました。
このあたりは大きな問題ではなく、好みの範囲とも言えます。
【総評】短距離走が得意な「スマホ対応の高速USBメモリ」

JetFlash 930Cは、スマホにも対応した高速USBメモリといった位置づけになります。
一般的なUSBメモリより、さらに転送性能を求める方に特に適しています。
ベンチマークでは400MB/s前後の速度、20GB動画コピーでも約238MB/sの実効速度を記録。
Type-A・Type-Cの両方に対応し、PCとスマートフォンで1本のUSBメモリを使える点も便利。

その一方、大容量データの連続書き込みでは速度低下も確認してます。
常に400MB/sクラスのコピー速度は維持できず、長時間の高速転送が苦手なのが惜しい。
それでも、USBメモリとしては高速な部類である事には違いありません。
「デュアルコネクタ」と「短時間の高速コピー」を両立したい方には、魅力的な製品。
個人的には、短距離走が得意なUSBといったイメージですね。
JetFlash 930Cがおすすめな人

JetFlash 930Cは、以下のような方におすすめです。
- 高速なUSBメモリを探している人
- 大容量の連続コピーを頻繁に行わない人
- PCとスマートフォンの両方で使いたい人
- Type-A・Type-Cの端子を1本で使い分けたい人
繰り返しですが、高速転送が魅力ながら速度低下の可能性もある製品です。
大容量データを扱いたくなる性能ですが、どこから速度低下するか不明で評価が難しい。
私の検証範囲内だと、連続書き込みでは20GB以上を超えた辺りで速度低下が起こる事を確認しました。
…とはいえ、時間を空けながらなら、速度維持や速度の改善が望めます。
少なくとも、多量の大容量データを一度にコピーするのは苦手です。

大容量のファイルを連続してコピーする用途でなければ、比較的快適に使えました。
続けての使用時には、小分けコピーや休憩をはさみながらといった工夫も必要です。
こうした点を理解して購入するなら、高速USBメモリとして満足できる製品かと。
「速度もスマホ(USB Type-C)も欲しい」という方には、特に適したUSBだと思います。
ただしスマホでは、少なくとも私の機器ではPCほどの速度は出せませんでした。
スマホで高速転送を期待する方は、事前にスマホ性能等も確認しておきましょう。

画像はスティック型SSD
他と比較する場合、「大容量の高速コピーを安定して行いたい」ならばスティック型SSD。
「PCよりスマホメインで使いたい」場合には、小型USBメモリも候補になるかと思います。
さいごに
今回はトランセンドより「JetFlash 930C」の紹介でした。
スティック型SSDや小型USBに続き、今回は高速USBメモリとなりました。
どれも性能をよく見て比較すると、結構特徴的で面白いですね。
速度や性能の勉強にもなりますし、楽しくレビューさせて頂きました。
当ブログでは、他にも記録ストレージ系のレビューや解説をしています。
もし興味があれば、下記記事もご覧ください。
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